牛肉が高価な理由

牛肉が高価な理由
 「食」となると毎日のことです。主婦の方ならば、牛肉では食費が気になるかもしれません。
しかし、なぜ牛肉が豚肉や鶏肉に比べると高いのか、考えたことはあるでしょうか?
なぜ牛肉は高いのか、それは主に「手間ひま」の問題です。
鶏肉、特にむね肉は価格が安いので、家計の強い味方だと言われています。
その安さの背景は、若鶏ならば生まれてから30~40日程度で肉として出荷されるからです。
生まれてから商品になるまでのスパンが短く、さらに牛に比。へて、体が小さいので、
あまりエサ代がかかりません。だから安いのです。

豚ならば、出荷までの期間は6ヵ月程度。エサ代は鶏よりはかかりますが、
牛に比べれば豚の体は小さめです。さらに1度の出産で10頭程度も産み、
年2回も出産します。つまり短いスパンで、たくさん育てられるわけです。
だから牛肉よりも価格が安くなります。
それに比べて牛は出荷するまで平均28ヵ月もかかります。体が大きいため、
餌をたくさん食べ、水もたくさん飲みます。28ヵ月経ち、やっと出荷するとなっても、
悲しいことに、体の約半分は骨みたいなものです。

相場はA5ランクの和牛がIキロ3000円。これは骨がついた状態です。
だいたい大きい牛ならば1頭500キログラムほどですので、そうなると、
牛1頭から得られる収入は「3000円(Iキロあたり) ×500キログラム=150万円」です。

28ヵ月という時間と労力を注ぎ込んでも、1頭たった150万円にしかなりません。
原価などの諸経費を抜いたら、50万円の利益があるかどうかです。しかも、骨などを抜き、
実際に食べられる可食部は200キロ程度しかありません。だから、
鶏肉や豚肉に比べるとどうしても高価なものになってしまいます

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